Util-linux パッケージはさまざまなユーティリティープログラムを提供します。
Util-linux をコンパイルするための準備をします。
./configure --prefix=/tools \
--without-python \
--disable-makeinstall-chown \
--without-systemdsystemunitdir \
--without-ncurses \
PKG_CONFIG=""
configure オプションの意味:
--without-python
本スイッチはホストシステムに Python がインストールされていても、これを用いないようにします。 ビルドの際に不要なバインディングを作らないようにするためです。
--disable-makeinstall-chown
本スイッチはインストール中に chown コマンドを利用しないようにします。 /tools ディレクトリへのインストールは不要であり、root によりインストールする必要もなくなります。
--without-ncurses
本スイッチはビルド中に ncurses ライブラリを用いないようにします。 /tools へインストールする際には不要なものであり、特定のディストリビューションでは問題が発生するためです。
--without-systemdsystemunitdir
systemd を利用しているシステムにおいては、systemd に関連するファイルを /tools 内に存在しないディレクトリにインストールしようとします。 本スイッチはそのような不要な処理をなくします。
PKG_CONFIG=""
ホスト上での不要な機能を取り込まないように、環境変数を設定します。 環境変数を設定するこの方法は、LFS の他の節ではコマンド実行前に行っており、やり方が異なります。 これは configure の際に環境変数を設定するという一例を示しているものです。
パッケージをコンパイルします。
make
パッケージをインストールします。
make install